リサーチプラスは、ネットユーザー300人に対して、インターネットバンキングについての調査を行い、その結果を発表した。これによると、現在インターネットバンキングを利用しているとしたユーザーは30.0%で、7割の人が「利用していない」ことがわかった。
なお利用者のうち、29.4%が「ジャパンネット銀行」を、26.9%が「イーバンク銀行」で口座を開設しており、この2行だけでユーザーの半数以上を占めている現状がわかる。ちなみにその他では、「三井住友銀行」10.1%、「ソニー銀行」9.2%、「アイワイバンク銀行」3.4%。いわゆる都市銀行と呼ばれる銀行の三井住友以外の「みずほ銀行」「UFJ銀行」「東京三菱銀行」ら4行は、いずれも同行の半数程度となっていたが、これら都市銀利用者ではひとつだけを利用しているのではなく、2行程度併用しているユーザーが多くみられる傾向だった。
よく利用するバンキングサービスでは、「振込/振替」が70.0%で最も多く、次いで「残高照会」20.0%、「入出金明細確認」10.0」という結果に。
また、インターネットバンキングを利用する頻度は、「月に1回以上3回未満」が41.1%、「月に3回以上5回未満」30.0%、「月に1回未満」18.9%で、ほとんどのユーザーが月1回以上利用していることがわかる。しかしその一方、「月に5回以上」とするユーザーも1割程度存在している。
最後に、インターネットバンキングを利用していないユーザーにその理由を尋ねたところ、最も多かったのが「セキュリティー面などが不安」とする声で35.2%。その他、「特に必要性を感じない」29.1%という声もあるものの、「開設の方法がよくわからない」18.1%、「活用方法がよくわからない」15.2%と、インターネットサービスにおいてよくみられる「わからない」という答えも、やはり多かった。
しかしサービスの特性からか、これまでの調査と比べて「セキュリティ」に対する懸念が特に強く、便利さと不安を秤に掛けると「不安の方が強い」と感じているインターネットユーザーが、まだまだ多いことがわかる。