リサーチプラスは、ネットユーザー300人に対して旅行におけるインターネット利用についての調査を行い、その結果を発表。国内旅行を計画する際の情報収集としてインターネットを利用するユーザーは95.6%に達している事がわかった。
その内訳としては、旅行関連情報を扱う「Webサイト」が73.5%、「メールマガジン」が8.8%。「ネット上の掲示板やチャット、メーリングリストなど」を挙げたユーザーは13.4%におよんだが、一方「インターネットを利用しない」4.4%のユーザーからは、「雑誌のほうがわかりやすい」「旅行会社のパンフレットで十分」という声も。
また情報収集後の「オンライン予約」に関しては、「宿の予約をしたことがある」が最も多く35.1%、次いで「鉄道・航空チケットやレンタカーの予約・購入をしたことがある」21.8%、「宿と鉄道・航空チケットやレンタカーの予約・購入をしたことがある」12.3%。宿の予約経験があるユーザーは47.4%と約半分が経験したことがあることがわかった。
しかし、「本当にとれているのか不安になるから」「口頭で伝えなければ心配」「電話のほうが慣れている」等の理由から、「情報の収集のみでオンライン予約・購入の経験はない」とするユーザーも30.9%存在している。
宿泊先の予約によく利用するサイトでは、「Yahoo!トラベル」20.6%、「旅の窓口」20.1%、「ISIZEじゃらん」16.7%、「JTB」15.2%、「近畿日ツーリスト」8.8%で、検索サイトや旅行会社などポピュラーなサイトに人気が集まっているようだ。またその他では、「楽天トラベル」「一休.com」各3.9%、「旅プラザ/日本旅行」2.9%、「トクー!」2.0%、「ベストリザーブ」0.5%や、「目当ての宿泊施設のHPから直接」という声も。
オンラインで宿泊先を予約する最大の理由としては「施設の空き状況がその場で確認できる」32.6%、「24時間いつでも予約ができる」25.9%、「割引などで安く予約できる」21.5%、「検索機能などにより自由に宿を探せる」16.3%。インターネットの長所ともいえる点が大半を占める形になったが、いわゆるブロードバンドコンテンツとして力を入れている企業も多い「施設の画像や動画がみられる」点については、3.7%が支持するにとどまっている。
最後に、オンラインで宿泊先を予約した際の不安要素やデメリットを自由意見で訪ねたところ、「ちゃんと予約ができているのかわからない」「オンラインで申し込んでから確認までの間が長くて不安だった」「人数等を間違えた時はどうしたらよいのかわからなかった」「実際に宿に着くまでとても不安だった」など、これまでのオンラインショッピングに関する調査と比べると、セキュリティ面以外での「不安」が大きいのが顕著だった。またその他では、「PCの画面が小さいので宿の雰囲気がわかりづらい」「更新日時があまりに古くて、そのサービスが本当に受けられるのか不安になった」「大手は安心だが、名前を知らないサイトなどは利用しない」等の声が挙がっている。
これらの結果からみて、「旅行」においてインターネットは行き先の情報等を調べるには適したツールと判断しているユーザーが多く、その手軽さ・簡便さからオンラインで予約を行う人も少なくない。これは、旅行では料金は宿泊後に支払う場合が多く、特にクレジット番号の入力など、必要以上にセキュリティに気を配る必要がないからと推測できる。しかし実際に利用したユーザーからは、「本当に予約が取れているのか不安」といった意見が非常に多くみられ、更なるユーザーおよびリピーターの獲得には、旅行会社などサイト運営側の迅速なサポートが必要と考えられる。