リサーチプラスは、ネットユーザー300人に対し、オンラインのグリーティングカードについての調査を実施。その結果によると、オンラインのグリーティングカードを「受信も送信もしたことがない」というユーザーは47.3%で、半数以上が受信/送信などで利用経験を持っている事がわかった。
なお利用経験を持つユーザーの内訳は、「受信も送信もしたことがある」34.3%、「受信したことはあるが、送信したことはない」12.3%、「受信したことはないが、送信したことはある」6.0%で、概ね双方向で利用されているようだ。
そこで、送信したことがないというユーザーにその理由を尋ねたところ、最も多かったのが「興味がない」の26.3%。次いで、「eメールで済ませる」「どんなサイトからどう送るのか方法がわからない」が各24.6%、「実際のハガキやカードを送る」10.6%、「気が付くと送る機会を逸している」8.4%という結果に。また「その他」とした5.6%のユーザーからは、「グリーティングカードが何かわからない」といった声が多く挙がっている。
また、利用したことのあるグリーティングカードサービスとしては、「Yahoo!グリーティング」22.2%、「楽天グリーティングカード」16.2%、「Ynotグリーティングカード」14.1%、「ディズニーのグリーティングカード」11.6%などが上位。次いで「MSNグリーティングカード」9.1%、「BIGLOBEグリーティングカード」8.1%、「@niftyグリーティングカード」6.1%、「ポスカグリーティングカード」2.5%で、「その他」として人気アニメのキャラクター等が10.1%となっていた。しかし、Ynotは現在、「Co-Brandパートナー」として上記サービスのうち親会社である楽天をはじめ、MSN、BIGLOBE、@niftyら大手ポータルのほとんどにカードサービスを提供している事から鑑み、これらをトータルして少なくとも5割以上のユーザーがYnotのグリーティングカードサービスを活用していることになる。
グリーティングカードの利用用途としては、「誕生日」が24.7%でトップを占めるが、次いで「クリスマスカード」19.9%、「年賀状」19.5%と続き、年末年始の利用が多い様子がわかる。またその他では、「暑中見舞い」7.2%、「お礼状」4.4%、「結婚祝い/報告」1.6%、「入学祝い/報告」0.4%と続くが、「特別な用事ではないが、何となく」という声も18.7%存在。またその他の利用法としては、「メールアドレスの変更のお知らせ」「バレンタインデーカード」「引越のお知らせ」などが挙がっており、インターネット・グリーティングカードは、気軽に利用できるサービスとして活用されている事がわかる。
また、これからのグリーティングカードの利用意向を尋ねたところ、「メールで十分」「ここまでするならリアルのカードを送る必要があると思う」「手書きの方が心がこもっていると思う」等の理由により、「特に利用する予定はない」としたユーザーが54.9%を占めた。一方「積極的に利用していきたい」45.1%の人から挙がっているのは、「気軽に送れて楽しんでもらえるから」「自分がもらった時嬉しかったので、人にも送ろうと思う」「ちょっとしたイベントや記念日に、メールだけでは物足りない」「前日になって急に思い出した場合等に便利」といった意見。
これらの事から、現在までに利用経験を持つ人と持たない人、また今後の利用意向がある人とない人は各々約半数ずつ存在しているが、「利用しない」ユーザーのうち「インターネットでのカードは心がこもっていないような気がする」と考えている人も多い事がわかる。しかし、「利用したい」ユーザーから「もらって嬉しかった」という声が挙がっている事と併せて考えると、「グリーティングカードによって気軽に気持ちを伝える」という行動は、これからの新しいコミュニケーション手法として重宝されそうだ。