リサーチプラスは、ネットユーザー300人に対して「ECについて」の調査を行い、その結果を発表した。これによると、携帯向けを含むWebサイトを通じた商品購入額では、月額「1000円以上3000円未満」が16.3%で最も多いが、「5000円以上1万円未満」14.0%、「3000円以上5000円未満」10.3%と、3000円以上とするユーザーは併せて24.3%におよんでいた。また「500円未満」9.3%、「500円以上1000円未満」8.3%のほか、「1万円以上」としたヘビーユーザーも7.7%を占める。
商品購入時に利用する端末では、「PCからのみ」が91.4%とほとんどを占め、「PCと携帯の両方から」は8.6%。今回の調査では「携帯からのみ」としたユーザーは0だった。
購入商品のジャンルとしては、「衣類」20.7%、「書籍」15.2%、「CD/DVD」12.6%が突出しており、その他は「ゲームソフト」「コンピュータソフト」各8.6%、「コスメ関連商品」8.1%、「食料品」7.1%、「チケット」4.6%、「アクセサリー」3.0%、「インテリア用品」2.5%等それぞれ1割に満たない。また少数派ではあるが、「カー/バイク用品」という意見もあった。
そこで、もっと多くの多種多様な商品をインターネットを通じて購入したいと思うかを尋ねたところ、66.2%が「購入したいと思う」としており、その理由としては「近所では売っていないようなものが簡単に探せる」「育児中など外出できない場合に便利」とした声が多い。またその他、上記にない商品としては「ベビー用品」「スポーツグッズ」等を購入したいという意見も。一方、「購入したいと思わない」33.8%からは、「実物を手にとってからでないと買う気にならない」「今のままで特に不都合はない」といった声が挙がっていた。
最後に、最初の問いで「購入したことがない」とした34.0%のユーザーにその理由を尋ねると、「セキュリティーが不安」が30.4%でトップ。次いで前述の答えと同様「商品に触れてみないと買いたくない」27.5%となっており、「クレジットカードを持っていない」16.7%、「テレビや雑誌の通販で充分」6.9%、「購入するまでの方法がわからない」5.9%という結果に。また、「購入できるサイトがわからない」としたユーザーも3.9%で、その他、「まだ未成年だから購入できない」「情報が多すぎて悩むだけで終わってしまう」との意見もあった。
これらの結果から、インターネットユーザーの間ではECサイトの認知度・利用率共に高くなっているが、携帯電話のみでインターネットショッピングを楽しむユーザーはまだ少ない事がわかる。また、現在ECサイトを利用したことのないユーザーの理由のほとんどが嗜好的な事柄だが、既利用者が挙げているメリットをより強くアピールすることが今後のECサイト利用率の拡大につながるのではと考えられる。