リサーチプラスはネットユーザー300人に対して昨年に引き続き、20歳以上のインターネットユーザー300人に対して「インターネットバンキング」についての調査を実施した。
これによると、現在インターネットバンキングを「利用している」と答えたのは76.6%、「利用していないが今後利用したい」13.7%と「利用していな いし特に利用する予定もない」9.7%を併せた「現在利用していない」ユーザーは23.4%で、7割が「利用していない」と答えた昨年と逆転。ネットバンキング利用者はこの1年で激増していることがわかった。
そこで、利用者に口座を開設しているインターネット専業銀行やインターネット支店などを複数選択で尋ねたところ、最も多かったのは「イーバンク銀行」で39.8%(198人)。次いで「ジャパンネット銀行」19.1%(95人)大きく離れて「三井住友銀行」9.0%(45人)、「新生銀行」8.0%(40人)「みずほ銀行」6.2%(31人)、「UFJ銀行」「ソニー銀行」各4.8%(24人)「東京三菱銀行」3.6%(18人)、「アイワイバンク銀行」1.6%(8人)となった。昨年の結果と比べてみると、昨年最も多かったのが「ジャパンネット銀行」29.4%(35人)、「イーバンク銀行」26.9%(32人)で、ジャパンネット銀行か約2.7倍に増やしたものの、イーバンク利用者が約6.2倍と圧倒的な増加を果たした格好だ。その他のいわゆる都市銀行の利用者がインターネットでも同口座を利用し始めている様子がうかがえる。
インターネットを介してよく利用するバンキングサービスでは、「振込/振替」57.4%、「入出金明細確認」23.5%、「残高照会」19.1%。またネットバンキングを利用する頻度は、「月に1回以上3回未満」33.9%、「月に1回未満」21.3%、「月に3回以上5回未満」17.8%、「月に10回以上」12.6%、「月に5回以上7回未満」10.0%、「月に7回以上8回未満」「月に8回以上10回未満」各2.2%という結果に。ちなみに昨年の調査では、「月に1回以上3回未満」41.1%がトップ、次いで「月に3回以上5回未満」30.0%だった。これらの事から、インターネットバンキングを利用している人の半数程度が月に1回程度利用、今年は月に10回以上というユーザーも1割を占め、業種や職種に関係なくインターネットバンキングが普及していると推測できる。
最後に、現在インターネットバンキングを利用していない人に口座を開設しない理由を尋ねたところ、「セキュリティー面などが不安」35.7%、「特に必要性を感じない」27.1%、「開設の方法がよくわからない」15.7%、「活用方法がよくわからない」14.3%。開設の方法がわからないユーザーは3ポイント程度減少していたものの、ほとんど昨年と変わらぬ結果だった。
これらのことから、この1年でインターネットバンキングは目覚ましい普及を見せており、昨年の結果と正反対に約7割が利用していることがわかった。また、最もよく利用されるのは「振込/振替」サービスだが、「入出金明細確認」や「残高照会」にしても、従来は銀行の開いている時間に店舗またはATMなどに訪れなければならなかったことが、24時間いつでも机の上からできるということは多くの人にとって非常に利便性が高いということがわかる。