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デジタル写真についての調査

デジタル写真はカメラ付き携帯で、印刷は写真店で。ユーザーが急増

リサーチプラスは昨年に引き続きインターネットユーザー300名に対して「プライベートでのデジタル写真(画像ファイル)」についての調査を実施し、その結果を発表した。なお、「人」で表示しているのは複数選択可能とした問いに対する答え。

ここで言う「デジタル写真」とは、デジタルカメラやカメラ付き携帯によって撮影した画像ファイルのこと。この調査結果によると、プライベートでデジタル写真の撮影経験がある端末としては、「デジタルカメラ」が58.7%(昨年比-3.6)で昨年同様トップ。次いで「カメラ付き携帯電話」34.7%(+6.4)、「カメラ付きモバイルPC」0.7%(±0)で、順位は昨年と同様になっているものの、「カメラ付き携帯電話」の利用者が増加していることがわかった。また、「撮った事が無い」は5.7%(-1.3)にとどまり、昨年にも増してデジタル写真の撮影経験を持つユーザーは増えているようだ。

そこで、利用経験を持つユーザーに「撮ったデジタル写真の活用方法」を尋ねたところ、昨年同様「そのまま現像(印刷)して、通常の写真と同様に利用」が最も多く128人(+2)。次いで「PCのメールで添付して友人・知人に直接送付」123人(+2)、「携帯のメールで画像を友人・知人に直接送付」105人(+17)、「個人の創作物(映像編集、はがき、ポスターなど)の素材として活用」92人(-13)、「携帯の壁紙などに活用」72人(+6)、「PCの壁紙などに活用」71人(-8)、「個人のホームページなどにアップして公開」60人(+18)、「オンラインのアルバムサービスなどを利用して公開」17人(-5)となっている。また「その他」8人の活用方法では、昨年は「オークションへの商品出品用」という声が多かったが、今年はそれに加えて「データの管理保存」「DVD/DCVとして」「日記的に保存している」といった使い方もみられた。

また、撮ったデジタル写真の現像(印刷)については、「自宅のプリンターで印刷したことがある」202人(-3)、「写真店の現像サービスに出して現像したことがある」92人(+31)、「セルフプリント端末を利用して現像したことがある」22人(+6)で、「現像(印刷)したことは無い」は28人(-15)にとどまっている。なお、「現像(印刷)したことは無い」理由としては、「特に印刷する必要のない写真だから」「面倒だから」などの意見が多く、これは昨年とほぼ同様だ。

一方、デジタル写真を現像(印刷)した一番の理由としては、「昔からの写真や、アルバムと同じ状態で保管したかったから」という人が55.4%(+11.5)で半数以上を占め、「閲覧する端末の無い人に写真を見せたかったから」35.0%(-9.8)、「その他」9.6%(-1.7)という結果に。ちなみに「その他」では、昨年も多かった「年賀状」「創作CDのジャケット、レーベルなどに使う」のほか「プリンタを使ってみたかった」「現像(印刷)がどれぐらいきれいなのか一度見てみたかった」という声もみられる。

また、これらデジタル写真の保管について、普段利用している方法を尋ねたところでは、「PCにそのまま保存。特に保管はしていない」38.9%(-0.2)、「必要なものはCD-RやDVDなどのメディアに保管している」34.3%(-2.3)、「必要なものは現像(印刷)して保管している」19.1%(+4)、「メモリーカードなどのメディアで保管している」6.7%(+1.7)、「インターネット上のアルバムを利用して保管している」0.7%(+0.3)という結果になっていた。

これらのことから、プライベートでのデジタル写真(画像ファイル)についてはこの1年で利用者が更に増加しており、ほとんどの人が何らかの形でデジタル写真を撮影した経験を持つことがわかった。また中でも「カメラ付き携帯電話」の利用者は激増しており、それに伴って携帯電話を利用して友人などに写真データを送る人も増えているようだ。この数年間でコンシューマの興味は、いわゆる「銀塩カメラ」から「デジタルカメラ」へと移行してきたが、デジタルカメラで実現される画素数がほぼユーザーの満足に足るレベルとなったこと、携帯電話に搭載されるカメラ機能もそれに劣らず高画質なものが増えて来たこと等がその背景と考えられる。

また、デジタル写真の活用としては「現像サービス」の利用が増えている。最初の問いで「カメラ付き携帯電話」を選択したユーザー128人のうち、「写真店の現像サービス」「セルフプリント端末」を利用した事があるというユーザーは計42人。これに対してデジタルカメラユーザー212人のうちで「写真店の現像サービス」「セルフプリント端末」利用者は69人。比率を比べるとどちらも3割を超えており、こちらにおいても前述の画素数の向上が背景にあると推測できるが、この画素数との関連性のみならず、一見無関係に思える「携帯におけるパケット料金の定額制」や「PCにおける光ファイバ」などの普及が、「デジタル写真」市場にどのような影響をもたらすのか、今後の動向にも注目したい。

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