リサーチプラスは昨年に引き続きインターネットユーザー男女計300名に対して、「オンラインゲーム」についてのアンケート調査を行い、その結果を発表した。
これによると、「オンラインゲームを利用しようとは思わない」という人は63人(9.9%相当)にとどまり、オンラインゲームにおいて利用してみたい、または既に利用している「ゲームジャンル」としては、「カード、オセロ、すごろく、囲碁、将棋などのテーブルゲーム」が142人でトップ。次いで「ロールプレイングゲーム」97人、「戦国、育成などのシミュレーションゲーム」83人、「パズル、クイズなどの思考系ゲーム」80人、「スポーツゲーム」49人、「アドベンチャーゲーム」42人、「アクションゲーム」39人、「シューティングゲーム」38人となっていた。
なお男女別で見た場合、「利用したくない」と答えたのは女性の方が多く、ほとんどのゲームジャンルにおいては男性の方が多いという結果になっているが、「テーブルゲーム」「思考系ゲーム」は女性の数が男性数を上回っていた。
また、特に男女差が大きいのが「思考系ゲーム」と「スポーツゲーム」で、前者は女性が男性の、後者は男性が女性の各々2倍以上の支持を集めている。
そこで、実際に利用したことのあるオンラインゲームのジャンルを尋ねてみた。これによると、「テーブルゲーム」120人、「思考系ゲーム」42人、「ロールプレイングゲーム」39人、「シューティングゲーム」22人、「シミュレーションゲーム」19人、「アクションゲーム」18人、「アドベンチャーゲーム」15人、「スポーツゲーム」11人、「その他」4人。前述の調査結果と同じく「テーブルゲーム」は非常に人気が高いようだが、これに対して「シミュレーションゲーム」の利用率は若干低いことがわかる。また、これを男女別に見た場合では、「テーブルゲーム」「思考系ゲーム」以外は男性数のほうが圧倒的に多く、中でも「アクションゲーム」「ロールプレイングゲーム」は女性のの3倍以上の数の男性が利用していることがわかった。ちなみに「その他」4人は、ほとんどが「パチンコゲーム」と答えている。
なお、「利用したことがない」というのは62人。その理由としては約3割の人が「時間がない」「忙しい」としており、その他「ゲームサイトを知らない」「お金をかけたくない」「セキュリティが心配」といった声も。
「利用したことがない」とした以外の人に、利用時の接続端末を尋ねたところ、最も多いのは「パソコン」168人で、次いで大きく離れて「携帯電話」29人、「家庭用ゲーム機」19人。利用経験者の8割がPCを使ってオンラインゲームを利用した事があるようだ。
また、「有料オンラインゲーム」を利用したことがあるユーザーは、利用者全体の19.4%(昨年比-1.5)。「利用したことはないが、機会があれば利用したい」26.9%(+2.7)で、「利用する予定は無い」が53.7%(-1.3)を占める結果となった。
最後に、全てのユーザーに対して「有料オンラインゲームを普及させるために重要なこと」は何かを尋ねた。これによると、「ゲームの価格設定」と考える人が昨年同様最も多く53.7%(-2.3)。次いで、「インターネット回線の接続関連(料金や常時接続でないなど)」16.0%(+1.0)、「決済(支払い)手段」13.3%(-7.0)、「キラーソフト(人気の高いソフトウェア)の出現」12.7%(+6.7)、「インターネットカフェの充実」1.7%(-0.7)、「その他」2.7%(+1.0)。「回線接続関連」が「決済」を超えて第二位となっているが、昨年と比べて最も多く票が集まったのは「キラーソフトの出現」という項目だ。但し、インターネットカフェの充実」と答えた男性は0人。また「その他」としては、「セキュリティ、安全性をアピールすること」という声が多い。
これらのことから、「オンラインゲーム」自体の利用については予測していたほどの男女差は見られなかったが、そのジャンルはやはり男女で大きく違うことがわかった。また昨年度の調査と比べて最も顕著だったのは最後の「有料オンラインゲームの普及について」の調査結果で、「価格設定」に対する希望は変わらず多いが、「お金を払っても遊びたいと思うゲームコンテンツ」を求める人は少なくないと推測できる。