リサーチプラスは全国の10代以上の携帯電話所有者、男女各150名計300名に対して「携帯電話利用のタイミング」についてのアンケート調査を行い、その結果を発表した。
まず、携帯電話をよくかけるタイミングとしては、「寝る前の時間」とする人が最も多く116人で、次いで「昼休みなど、仕事/用事の空き時間」144人、「帰宅(下校)時、電車などの移動時間」89人、「帰宅後、すぐ」69人、「出社(登校)時、電車などの移動時間」44人、「朝起きたらすぐ」19人。「その他」13人では、「用件ができたとき」「特に決めていない」といった声が多い。
また、「電話」以外の目的でよく携帯電話を操作するタイミングでは、「昼休みなど、仕事/用事の空き時間」173人、「寝る前の時間」140人、「朝起きたらすぐ」92人、「帰宅(下校)時、電車などの移動時間」90人、「出社(登校)時、電車などの移動時間」70人、「帰宅後、すぐ」46人。「その他」6人は「メールが来た時、その返信をする」がほとんどだ。
なお、いずれの答えにおいても「移動時間」と答えたのは男性のほうが若干多い傾向にあるが、「寝る前」としたのは女性のほうが圧倒的に多い。
携帯電話において電話以外でよく利用している機能を尋ねたところ、やはりトップは「メールの送受信」279人。次いで大きく離れて「スケジュールや目覚ましなど実用的なアプリケーション」136人、「画像や動画の撮影」82人、「携帯向けWebサイトへのアクセス(掲示板やニュースなど)」70人、「着メロや待ち受け画像などへのアクセスや設定」66人、「オフラインのゲーム(ダウロードした後はネットに繋がない)」35人、「携帯電話自体の設定など」26人、「オンラインのゲーム(ネットに接続して利用する)」4人。携帯オンラインゲームより、携帯自体の設定を触る人のほうが多いという結果になった。
また、電話以外で携帯電話を利用する際の傾向としては、他の機能は特に利用せず「1つの機能を集中的に利用する」という人が多く62.3%。対して「いくつかの機能をまとめて利用する」というのは37.7%にとどまったが、昨年と比べると10ポイント増加している。
最後に、携帯電話利用のタイミングについて「便利と思ったこと」を自由回答形式で尋ねた。これによると、「目覚まし機能やスケジュール管理機能はほぼ毎日使っている」という人が多いほか、「事故の時に役立った」「時間に遅れそうな時にすぐに連絡できる」「家族が入院している時、離れていても頻繁に状況を知ることができた」「旅行先や飲み会の時など、電車の時刻表が調べられる」との声も多数。また今年目立つ答えでは、「TVのリモコンが見当たらない時、携帯をリモコンモードにして使えた」「SDカード等を使って音声やデータのやりとりができる」「ポータブルミュージックプレーヤーとして使っている」といったものも。
現在、「携帯電話」と呼ばれてはいるものの、実際に電話としての通話機能のみを利用している人は少なく、所有者のほとんどがスケジュール管理機能やメール機能も積極的に併用していることがわかる。また携帯電話自体、プライベートで持つ人が多いためか、利用するタイミングとしては通話やそれ以外の機能共に「空き時間」「移動時間」という声が合わせて5割以上を占めるなど目立っている。
しかし数年前より、急速な機能拡充が進む「携帯電話」。NTTドコモ以外のキャリアも今年度中には「Felica機能(おサイフケータイ)」を導入する予定であることも明らかにしているため、来年度の調査ではまた新しい傾向がみられるかもしれない。